2014年2月25日火曜日

シングルプラン、パーシャルプラン、修正パーシャルプランの違い

シングルプランパーシャルプラン修正パーシャルプラン。どれがどれやら、何が何やらで混乱しがちですね。工業簿記では超が付くほど頻出の分野ですが、分かりやすい解説ってあまり無い気がします。ブログや質問サイトの説明を読んでも、なかなか頭に入ってきません。まあ、僕の理解力が低いからだと言われればそれまでなんですが(^^; しかし、そう感じる人は僕だけではないと信じ、分かりやすく違いを説明する記事を目指してみます。

というわけで、いきなり画像です。と言うか、これが全てです。中の勘定とか数字とかも最初は気にしなくても構いません。大事なのは色を塗っているところ。黄色の部分です。要は予定(標準)と実績にどの程度の差があるのか。それをいったいどこで判断するのかというところ。大事なのはそこだけなのです。

いちおう説明すると、シングルプランでは「原価」の部分で差分を把握しています。材料を仕入れたらすぐに差分をチェック。その他費用が発生したら、それも都度チェック。それがシングルプランです。しかし少量ならまだしも、大量生産の世界になってくると、そんないちいちチェックしてられません。面倒です。そこで考えられたのがパーシャルプランです。

パーシャルプランではいちいち差分をチェックしたりしません。最終的に完成品がどれだけ出来て、仕掛品がどれだけ残っているのか。そのタイミングで、じゃあ差分はどのくらいあったのかを見るのです。なのでシングルプランに比べて、実務的に楽になります。しかしそれはそれで、「終盤まで差分が分からないって、どうなの?」という人が現れます。何故かと言うと、材料費なんかは価格が変動するものなので、先入先出法にせよ移動平均法にせよ、何かしらのルールで計算しないといけません。それを最後まで放置してると、それはそれで大変なのです。なので微妙にシングルプランちっくなところを付け足したパーシャルプラン、修正パーシャルプランを編み出します。

修正パーシャルプランでは、材料や賃金といった管理者にとってコントロールしにくいものの差分を最初に出してしまいます。 このへんはシングルプランと同じで、事務作業はやっぱり増えます。ただ間接費を抜き出しているのには理由があります。工業簿記ってのは結局のところ、工場管理者の成績表みたいなもんです。どれだけしっかり働けているのかを見て、お給料を適切に支払うための管理会計です。その点において、材料購入費とか人件費なんかは成績に反映しづらい項目です。材料費が高騰するとか、人件費が上がるとか、なかなか管理者の責任には出来ません。その点、間接費については管理者がコントロールしやすい費用だと言えます。なので先に材料費や人件費で生じる差分を処理してしまって、後から間接費の差分を計算してあげる。こうした工夫が修正パーシャルプランのポイントと言えるわけです。

まあ、なんか長々と語ってしまいましたが、そんな難しく考えず「シングル、パーシャル、修正パーシャル、左、右、両方!」と呪文を唱えて覚えましょう(笑)

追記
修正パーシャルプランの場合、(予)材料費と (予)労務費は、厳密には「標準価格×実際消費量」となります。なのでシングルプランとイコールにはなりません。上記は分かりやすさ重視で、細かいところははしょっています。それで逆に分かりにくくなってるかも、とちょっと心配になり、こうして追記とかしちゃってます^^;

2014年2月23日日曜日

「連結会計」三つの勘どころ(初級者向け)

第07回簿記勉強会は予定を変更して「連結会計」についてやりました。自分自身がよく理解していないところでもあり、それの説明はけっこう大変でした(^^; ただ、繰り返しやっている内に「連結会計はここを理解することが大事なんだな」というのが見えてきた気がします。今日はそういった連結会計の勘どころについてお話をします。連結会計の勉強を始めたばかりだけど、いまいち内容がつかめないという人には是非読んでもらいたいと思います。

■連結会計は個別会計から作られる
一つ目は、当たり前なことなんですが、連結会計は個別会計から作られるという点です。これをちゃんと分かっていないと、勉強中に無用な悩みを生じてしまう恐れがあります。言い方を変えると、連結会計は過去の連結会計に繋がっていない、ということです。連結会計はあくまでその時点における個別会計を元にして作られるもので、一つ前、二つ前の連結会計とは切り離して考えるものなのです。もちろん、未来の連結会計を気にすることもありません。これは結局のところ連結会計が特殊な会計手法であるということを意味しています。なので連結会計を勉強する際には、それ自体を一から勉強するという感じで始めるのが良いだろうと思います。

■連結会計とはすなわち利益剰余金と少数株主持分の調整である
100%子会社は別として、子会社には少数株主という存在が絡んできます。80%の株式を取得した子会社の場合、残りの20%が少数株主です。連結会計で最も大事なことは、この少数株主持分がどの程度あるのかを知ることに他なりません。連結会計特有の開始仕訳、実現仕訳、当期仕訳という流れはそのためにあると言っても過言ではありません。開始仕訳では利益剰余金と少数株主持分の期首残高を計算します。要するに、最初の時点でいくらあるのかを確認します。それ以降の仕訳で利益剰余金と少数株主持分を調整し、最終的に期末残高を計算するのです。

■資本関係、貸借関係、売買関係をおさえておく
「三つの勘どころ」の三つ目が「三つのポイント」というのは微妙なくくりですが(^^; 親会社と子会社の関係は「資本」「貸借」「売買」の三つをおさえておくことが重要です。資本関係と言っているのは、連結会計時の資本の評価額を修正するということです。試験問題によく出てくるのは土地の値上がりなんかですが、これは「諸資産」のような表現で言われることもあります。要は持っている資産の時価評価が上がっていたり下がっていた場合には、それを計上しておこうということです。連結会計ならではですね。親子間での貸借や売買を相殺するのは当然として、気にしなければならないのが「貸倒引当金」や「未実現利益」です。

連結会計はそれ自体が多くの論点を含んでいて、全てを理解するのは大変です。まずは上に記載した三つの勘どころを意識しつつ、勉強を進めることをおすすめします。

2014年2月22日土曜日

Excel VBAで株価(現値)を取得する方法 (from みんなの株式)

最近、Excel VBAを使ってWebから情報を取得する遊びにはまっています。以下は超簡単な株価取得コードです。これをExcel VBAにぺたっと貼って実行すれば、開いているページに全銘柄の株価が入力されます。みんなの株式だと、たった10ページ開くだけで全銘柄が見れるので、かなり簡単なコードで実現出来ました。自由にご利用ください。

 Sub kabu()

    Dim flg As Long
    Dim html As String
    Dim row As Long
  
    Dim a As Object
  
    Dim ie As Object
    Set ie = CreateObject("InternetExplorer.Application")
    ie.Visible = True
  
    Cells.Clear
    Cells(1, 1) = "銘柄コード"
    Cells(1, 2) = "銘柄名"
    Cells(1, 3) = "株価(日時)"
    Cells(1, 4) = "前日比(%)"
    Cells(1, 5) = "株価"
  
    flg = 0
    row = 2
    For i = 1 To 9
      
        'html取得
        html = "http://minkabu.jp/stock/list/" & i
      
        ie.Navigate html
        waitNavigation ie
      
        For Each a In ie.document.body.all.tags("td") '全ての<td>タグを取得する
      
            If a.GetAttribute("class") = "tac wsnw" And flg = 0 Then
                Cells(row, 1) = a.innerText
                flg = 1
            ElseIf flg = 1 Then
                Cells(row, 2) = a.innerText
                flg = 2
            ElseIf flg = 2 Then
                Cells(row, 3) = a.innerText
                flg = 3
            ElseIf flg = 3 Then
                Cells(row, 4) = a.innerText
                flg = 4
            ElseIf flg = 4 Then
                Cells(row, 5).FormulaR1C1 = "=VALUE(SUBSTITUTE(RC[-2],RIGHT(RC[-2],8),""""))"
                flg = 5
            ElseIf flg = 5 Then
                flg = 6
            ElseIf flg = 6 Then
                flg = 0
                row = row + 1
            End If
          
        Next
      
    Next i
    ie.Quit
    MsgBox "完了"
  
End Sub

Sub waitNavigation(ie As Object)
    Do While ie.Busy Or ie.ReadyState < 4
        DoEvents
    Loop
End Sub

初心者の方向けにExcel VBAの使い方を解説しています。興味のある方はこちらをご確認ください。また、ココナラというサイトで、VBAの開発を500円で請け負っています。規模や難易度により受けきれない場合もありますが、お気軽にご相談ください。

2014年2月8日土曜日

ファイナンスリースとオペレーティングリースの違い

ファイナンスリースオペレーティングリースはどう違うのか。ざっくり表現するとファイナンスリースは「お金を借りて機材を買う」のとほぼ同じで、オペレーティングリースは「機材を借りてお金を払う」ということです。一般に「リース」というと「レンタルみたいなもん」という認識かと思います。その認識に近いのはオペレーティングリースです。それに対してファイナンスリースはちょっと違ってきます。この取引は、レンタルよりも購入と言ったほうが近いからです。

具体的に見ていきましょう。まずはオペレーティングリースについて。

借方貸方
支払リース料 xxxx現金預金 xxxx

これはもうそのままです。借りた分だけ金を払う。当たり前ですね。オペレーティングリースでは、リース資産に残存価値、要するに古くなっても売れる中古市場が存在するということが前提であります。借り手がリース資産を貸し手に返した後、貸し手はそのリース資産を売ってお金を得ることが出来ます。その分、リース料は安く済みます。

対してファイナンスリースはどうか。これは「フルペイアウト」と「ノンキャンセラブル」が条件です。いきなりカタカナ用語が出てきて「?」ですが、簡単に言えば「フルペイアウト=お金を払って入手したのとほとんど同じ」で「ノンキャンセラブル:途中解約は出来ない。途中解約出来るものでも、しないのと同じくらいの解約料を支払わなければならない」ということです。要は、普通に買うのとほとんど変わらないということです。そして支払いは分割して出来るので、借金背負ってそれを返済するのと同じになるわけです。借金はすなわち金融です。だからファイナンスと言うのです。

これを確認するため、①借金して資産を購入するパターンと、②ファイナンスリースのパターンを比較してみましょう。

① 借金して資産を購入
借方貸方
現金預金 xxxx借入金  xxxx
資産   xxxx現金預金 xxxx

⇒借入金返済
借方貸方
借入金  xxxx現金預金  xxxx
支払利息 xxxx

②ファイナンスリース
借方貸方
リース資産 xxxxリース債務 xxxx

⇒借入金返済
借方貸方
リース債務 xxxx現金預金  xxxx
支払利息  xxxx

ほとんど同じになることが分かると思います。

とは言え、当たり前ですが全く同じというわけではありません。ファイナンスリースでは、リース終了後にリース資産を返す場合と返さない場合があります。またそれ以外に以下のようなメリットが存在します。

・機械設備の陳腐化リスクを軽減
・資金の効率的な運用
・資金調達の多様化
・金利変動リスクの回避
・物件管理・事務をアウトソーシング

このへんの状況を鑑みて、リースの方が得なのかどうかを検討するのです。